2024年8月から夫婦で世界一周旅行をしたのですが、準備が想像以上に大変でした。
この記事は私たちが世界一周旅行の準備をする前に知っておきたかった「やることリスト」をまとめたものです。
これから世界一周旅行を検討されている方の参考になれば幸いです。
instagramでは世界一周の旅の様子をお届けしているので、興味がある方はぜひ見てみてください！
旅行そのものの準備編
行きたい場所・やりたいことを洗い出す
まず最初に行きたい場所ややりたいことを洗い出します。
「実現可能性」よりも「自分の気持ち」を優先してリストを作りましょう！
本当に行くかどうか、やるのかどうかはその後の予算やルートを決めていく過程で精査していけば問題ありません。
最初は予算や難易度的に無理かなと思っていても、しっかり計画を練っていると案外できたりするので、とにかく実現可能性は無視で洗い出すことをおすすめします。
予算を決める
続いて予算を決めます。
私たちは夫婦それぞれ世界一周にいくらお金を使えるのかをまず考えてから、予算の内訳を決めました。
また、仕事を辞めて収入が0に近い状態で出発する場合は、世界一周から帰ってきてからの生活費についても考える必要があります。
※生活費については下の「資金計画編」で詳しく解説しています。
世界一周旅行の予算については、旅のスタイルや期間、行き先によって大きく変動しますが、私たちは下のようなわがままスタイルで大体2人で600万円強を見積もっています。
| 期間 | 2024/8/1〜2024/11/25の約4ヶ月間 |
| 宿泊 | できるだけ個室。汚いところ、治安が悪いところは避ける。 |
| 航空券 | スターアライアンス世界一周航空券（エコノミー）を基本的に利用。たまにLCCで短距離移動。 |
| 現地での交通手段 | できるだけ公共交通機関を利用。ヨーロッパはユーレイルパス3ヶ月乗り放題で移動。 |
| ルート | 東南アジア→ヨーロッパ→北米→ハワイ→帰国（24カ国訪問予定） |
これに、さらに旅行中の家賃や引っ越し代（家賃を下げるため）を合わせると、2人で大体700万ちょっとになるかなという感じです（かなり余裕を持って見積もってはいます）。
これにプラスして、旅行後にすぐ就職できるわけでもないと思うので、数ヶ月分の生活資金を貯めておいた方が良いです。
ルートを決める
続いてルートを決めましょう。
ルートは東廻りか西廻りになると思いますが、私たちはベストシーズンを意識して決めました。
とはいえ全部ベストシーズンは無理だったので、今回の目玉であるヨーロッパだけほぼほぼベストシーズン、東南アジアと北米は全然ベストシーズンじゃない時期に行きます・・・。
私たちはルートを決めるのに数ヶ月かかってしまったのですが、こんな感じで決まりました。
- １行きたい場所・やりたいことを洗い出す
- ２全部行けるように繋げてみる
- ３全部行った場合の費用を調べる
- ４予算に収まらなかったので行く場所を精査
- ５再度費用を計算
- ６ルート決定
かなりざっくり書いていますが、調べるうちに行ってみたい場所が増えたり、意外と安く行けるということが判明して再度リストに加えたり、、、という感じで２〜５を何度も行ったり来たりしました。
ルートの決定は大変でしたが、最終的に2人とも納得できるルートが決められたのでよかったです。
ちなみに世界のかわいい村と街という本でかなり行きたい場所が増えてしまいました（笑）
ヨーロッパのかわいい街が多く紹介されているので、特にヨーロッパをじっくりまわる方はルートを決める前に読んでおくことをおすすめします。
航空券の手配
世界一周する場合、単体で航空券を手配するよりも世界一周航空券というものを購入した方が圧倒的に安いことが多いです。
日本からだと「スターアライアンス」か「ワンワールド」の世界一周航空券が使いやすくておすすめです。
詳細は別の記事でご紹介できればと思うのですが、どちらも各アライアンスの航空会社の便のみを使って世界をぐるっとまわれます。
私たちは行きたい場所がスターアライアンスの便の方が便利だったので、スターアライアンスにしました。
ちなみに料金は距離やルートによって変動がありますが、大体こんな感じです。
| 座席グレード | スターアライアンスの料金 | ワンワールドの料金 |
|---|---|---|
| エコノミー | 36万〜50万円 | 33万〜48万円 |
| ビジネス | 70万〜96万円 | 66万〜98万円 |
| ファースト | 110万〜150万円 | 100万〜150万円 |
これだけ見るとワンワールドの方が安く感じますが、ルートによってはスターアライアンスの方が安いということもよくあるので、両方で料金を調べてみることをおすすめします。
また、どちらもビジネス以上だとラウンジが使えるので、空港での食事や飲み物が無料でいただけたり、シャワーが浴びられたりというメリットがあります。
私たちは予算の関係上エコノミーですが、通常の料金を考えるとビジネスの方がお得感が強いです。
宿泊先の手配
宿泊先に関しては出発前に全日程を予約する必要はないのですが、せめて最初の方は予約を済ませておきましょう。
特にアメリカの場合は、宿泊先が決まっていないと入国審査でかなり詰め寄られる場合もあるので、予約が必要です。
早めに予約しておくと安い場合が多いです。
また、私たちは宿泊費の節約のため、旅行前から全決済をMariott Bonvoyアメリカンエキスプレス・プレミアム・カードに集約して、ポイントを貯めまくっています！
このカードは年会費が49,500円とかなり高いものの、条件を達成すると無料宿泊（1泊分）と45,000ポイントがもらえるので、マリオット系列のホテルに泊まるのであれば、年会費は余裕で取り返すことができます。
私たちは貯めたポイントと無料宿泊特典で、ハワイ6泊、スイス1泊分が無料になりました！
ただし、45,000ポイントがもらえるのは紹介リンク経由で申し込んだ場合のみで、通常申し込みの場合は39,000ポイントになります。
こちらのLINEから自動応答で紹介リンクをお送りするので、気になる方はぜひ追加してみてください！
紹介リンク以外をお送りすることは一切なく、こちらから誰が友達追加したかは全く見ることができないので、ご心配なく！
紹介リンク受け取り後はブロックしていただいてOKです。
持ち物の準備
世界一周旅行に持っていくものは徐々に買い揃えておきましょう。
探してみると意外となかったり、直前になると焦って忘れたりする可能性もあるので余裕を持って準備しておくことをおすすめします。
ちなみに私たちは服や生活必需品以外だと、下記を持っていく予定です。
- フリーズドライの味噌
- 洗濯できる袋
- 洗濯ロープ＆洗濯バサミ
- 常備薬（胃薬、解熱剤、葛根湯など）
- ビーチサンダル（ホテルにスリッパがないとき用）
- AirTag（ロストバゲージやスリへの備え）
- 補助鍵（ホテルでの防犯用）
- 南京錠
- パスポートのコピー
- 戸籍謄本（パスポート再発行時に必要）
バックパックやキャリーバッグの準備
持っていない方は、バックパックやキャリーバッグを用意しましょう。
好みや行き先、どう行動したいかにもよってどんなものを選ぶべきかは違います。
私たちはロストバゲージが怖いのでできるだけ荷物を機内に持ち込みたいのと、石畳が多くキャリーバッグが運びにくいヨーロッパをメインに滞在するので、バックパックにしました。
機内持ち込みできる荷物のサイズは航空会社によって異なり、さらに飛行機の座席数によっても変わってきますが、基本的には「3辺の合計が115cmかつ重さ10kg以内」であれば持ち込み可能です。
現地での通信手段を考える
現地での通信手段は、eSIMか現地調達のSIMカードがおすすめです。
eSIMであれば飛行機を降りた瞬間から利用でき、カードの差し替えも必要ないので私たちはeSIMを利用する予定です。
とはいえ楽天モバイルかahamoであればギガ数制限や使える国の制限はあるものの、追加料金なしでそのまま海外でも日本のスマホを使えるので、制限がある場合にのみeSIMを使う予定でいます。
eSIMはAiraloというサービスが日本語対応もあり、おすすめです。
通信手段についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
ビザや事前入国申請の準備（必要な場合）
私たちは東南アジアとヨーロッパ、北米にしか行かないのでビザは必要ありませんが、中国などごく一部ビザが必要な国もあるので、ご自身が行かれる国が事前にビザを取得する必要があるのか確認しておきましょう。
また、ビザは不要なものの、アメリカやカナダ、オーストラリア、シンガポールなどは事前に入国申請等が必要になります。
うっかり忘れてしまうと入国できないので、必ず1ヵ国ずつ何が必要か確認しましょう！
パスポートの準備（必要な場合）
パスポートを持っていない、有効期限が切れている方は当然ですがパスポートの発行が必要です。
大体申請から発行までに1週間程度かかるので、余裕を持って申請しておきましょう。
また、パスポートの残存有効期限（期限が切れるまでどれくらいか）が入国時に6ヶ月以上必要な国も多いです。
そのため、世界一周中にパスポートの期限が6ヶ月を切りそうな場合も出発前に更新手続きをしておきましょう。
この場合も大体1週間程度はかかります。
ワクチンの接種（必要な場合）
アジアやアフリカ、中南米に滞在予定の方はワクチン接種の予定も考えておきましょう。
どのワクチンを打てばいいかは厚生労働省のサイトなどで確認できます。
ワクチン接種は期間をあけて数回打たないといけないものもあるので、早めに計画しておくことをおすすめします！
私はA型肝炎、破傷風、日本脳炎ワクチンを接種済みです！
公的な手続き編
仕事を辞めてから旅に出る場合、公的な手続きが必要になります。
ここでは企業勤めを辞めた場合の手続きについてご紹介しているので、当てはまらない方は読み飛ばしてください！
健康保険を切り替える
仕事を辞めてから行く場合、国民健康保険か企業の保険を任意継続するかの2択になります。
国民健康保険の場合は退職後に手続きが可能で、マイナンバーカードがあればオンラインでも手続きできます。
企業の保険を任意継続する場合は、退職の際に手続きできるので、人事の方などに問い合わせてみてください。
基本的には退職書類などに手続き方法が載っているはずです。
任意継続の方が保険料が安く済む場合がありますが、継続できるのは2年までです。
国民年金の申請
会社を辞めて、しばらく次の会社に入らない場合は、国民年金の手続きをする必要があります。
ただし、月末に辞めたのか、月の途中で辞めたのかなどによって手続き方法が異なるため、詳しくは日本年金機構の公式サイトをご確認ください。
ただし、納付が難しい場合は免除の申請も可能です。
住民票を移す
世界一周旅行前に引っ越しをする場合は、住民票の移動をしておきましょう。
世界一周中に住所を持たず、住民票を抜く場合は年金を支払わないため、年金の受給額が減ったり、障害年金が受け取れないリスクを負ったりするのであまりおすすめはしません。
また、株や投資信託などを証券会社を通して運用している場合、証券会社にもよりますが住民票がない期間は購入・売却ができなくなる可能性もあります。
資金計画編
仕事はどうする？
世界一周旅行中に仕事をするという選択肢ももちろんあります。
私たちはココナラやクラウドワークスなどで単発の仕事やライティングの仕事を受注しています。
もちろん旅を楽しむことが第一目的なのでがっつり時間は取りませんが、案外一日1〜2時間程度の作業量で月数万円稼げる仕事は結構あります。
やはりお金の心配があると100%旅行を楽しめないので、自分たちの心を落ち着かせるためにも、ちょっとした仕事をするのはありかなと思っています。
帰ってきてからの生活費は？
私たちは3ヶ月程度最低限の生活ができる分のお金を確保しておいています。
本当は6ヶ月分くらいほしかったのですが、かなりまとまった額になるので難しく、仕事と節約で補うことにしました。
また、本当に微々たるものですが、不用品を売ったり、写真ACにせっせと写真をあげたりしています。
当ブログもほんの少しですが、収益化できています。
とはいえまだまだ生活費の足しになるほどではないので、皆様応援してくださると幸いです（笑）
旅行中の住居や家具家電はどうする？
私たちはかなり安いアパートに引っ越しをし、世界一周が終わって、次の仕事が見つかるまではそこで生活することにしました。
それまでに検討したのは以下のパターンですが、引っ越し代や敷金礼金など考えると私たちはこれが一番安く済みそうだったのでこのパターンにしました。
- 荷物を実家に置かせてもらう（実家に荷物を送る・帰国後に住む住居に荷物を送ると2回の引越しが発生するので結局高くて断念）
- 今住んでいる家にそのまま荷物を置いておく（家賃を考えるともったいないので断念）
- トランクルームに荷物を預ける（帰国後と合わせて引越しが2回発生するので、安アパートに1回引っ越すよりトータルだと高いので断念）
また、無職だと新規で不動産の契約を契約するのは難しいので、アパート契約は退職前に済ませておくのがおすすめです。
【2024年12月追記】世界一周から帰ってきたら、家の中のものがカビていました・・・
真夏に出発したのと、私たちの家がジメジメした地域にあることも原因かもしれませんが、下記のことに気をつければある程度防げたんじゃないかと思っています。
これから長期で家を空ける方は、ぜひ私たちの二の舞にならないよう、参考にしてください！
必須ではないものの、やっておいて損はないこと
英語の勉強
トラブル時の対応や現地でのコミュニケーションを考えると、やはり英語はできるに越したことはないと思います。
私自身、以前タイにほぼ日本人がいない中1ヶ月ほど滞在し、ボランティアに参加したことがあるのですが、英語がもっとできたらなーと何度も思いました。
拙い英語でも友達はできましたし、最低限は話せたので買い物や注文、トラブル時の対応などはできましたが、せっかくできた友達と深い話をすることはできませんでした。
ちなみに私はボランティアが終わってから悔しくて英語を勉強し直し、前よりは話せるようになりました。
個人的には英語の上達には海外ドラマがすごくおすすめです。
新卒で入った会社の入社条件がTOEICスコア800以上だったので、留学経験なしで英語が話せる同期がたくさんいたのですが、海外ドラマで英語を勉強した人が圧倒的に多かったです。
海外ドラマはNetflixやプライムビデオ、Huluやディズニー+などで見ることができます。
ベタですが、ほぼ全員friendsを観ていました！
また、最近はAIを使ったアプリでも効率的に英会話を学べます。
シリコンバレー発のAI英会話アプリは評価も良くおすすめです。
歴史の勉強
行く国の歴史を勉強しておくと、街並みもまた違って見えるのでおすすめです。
個人的には世界遺産検定のYouTube動画がわかりやすくまとまっていて、結構好きです。
また、書籍だと「一気読み世界史」はまんべんなく歴史を学べてよかったです。
準備はOKですか？
この記事を最初に書いたとき、私はまだ世界一周に出発していませんでした。
世界一周から帰ってきて、記事の加筆修正を行っている今、心の底から言えます。
「本当に行って良かった！」
世界一周を検討している皆様もそうでない方も、一度きりの人生なのでとことん好きなことをやって最大限人生を楽しみましょう！
最後までお読みいただきありがとうございました！
