この記事では、東京や周辺都市から日帰りで行きやすい世界遺産を全てご紹介します。
大人の遠足・修学旅行にもおすすめですよ!
おすすめ度★★★:日光の社寺

概要
栃木県にある世界遺産「日光の社寺」は、東照宮、二荒山神社、輪王寺と周辺の自然環境から構成されています。
東照宮は徳川家康の側近の僧「天海」が家康を祀るために建設した東照社が前身となり、その後3代将軍徳川家光による大改修を受けて現在のきらびやかな権現造りの姿になりました。

また、二荒山神社は日光の山岳信仰が由来となっており、本社社殿は徳川家光が行った「寛永の大造替」の前から残る貴重な建造物です。

輪王寺の起源は勝道上人が766年に創建した四本龍寺で、院内の慈眼堂には天海が祀られています。
このように日光の社寺はお寺と神社が共存する「神仏習合」となっており、日本古来の神道思想が表れていることが評価されています。
見どころ

個人的に日光の社寺で最も好きなところは、きらびやかな建造物が周囲の自然と調和していることです。
日光の社寺は深い森の中にあり、踏み入れた瞬間に訪れる静寂がすごく良いです。
圧倒されるような荘厳な社寺も、古来から霊場として守られてきた森もとても美しいですよ。
また、日光駅周辺には日光の社寺以外にも公共交通機関のみで行ける観光地が数多くあります。
詳しくはこちらの記事でご覧いただけます!
アクセス

公共交通機関 | 日光駅または東武日光駅から東武バスで約10分「表参道」下車、徒歩2分 |
車 | 東北自動車道宇都宮ICから日光宇都宮道路を通り、日光ICへ。そこから約2km。 |
都内から電車で日光まで行く場合は、浅草駅が始発の特急電車が便利です。
特急電車も色々種類があるのですが、2023年7月に運行が始まったスペーシアXが特におすすめですよ!
快適な座席や車内カフェなど、乗っているだけでも楽しいです。
詳しくはこちらの記事でご紹介しているので、気になる方はぜひ合わせてご覧ください!
スペーシアXはかなり人気の特急電車なので、平日であっても予約をして行った方が良いです。
私は以前1人で平日の朝にスペーシアXに当日券で乗ったのですが、私の2つ後ろに並んでいた方はもう席が売り切れで昼の便にしていました・・・
おすすめ度★★★:富士山-信仰の対象と芸術の源泉

概要
2013年に世界文化遺産として登録された「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」は、富士山を含む25もの資産で構成されています。

古くから信仰や国内外の芸術に大きな影響を与えたことが評価されており、富士山信仰に関連する「富士山本宮浅間大社」や「人穴富士講遺跡」などだけでなく、万葉集の時代から親しまれた景勝地「三保松原」も構成資産です。
古来より噴火を繰り返していた富士山は、恐れとともに人々に恵みももたらしていました。
平安時代後期になり噴火が沈静化したあとは、修験道の霊場として多くの修験者を集め、遠くから眺める「遥拝」や御神体である富士山に登る「登拝」などが行われてきました。
また、葛飾北斎や歌川広重など日本国内の芸術にも多くの影響を与えたほか、ゴッホやモネなど西洋の画家にも影響を与えるなど、芸術の源泉としての側面もあります。
見どころ

言わずもがなの美しさを誇る富士山ですが、それ以外だと世界遺産の構成資産の1つ、忍野八海がおすすめです。
富士山の雪解け水が数十年かけて濾過された水が湧き出る場所で、信じられないほど透き通った池をみることができます。
元々忍野八海は富士修験の霊場で、富士登拝を行う前に水行した場所と言われています。
昔の人が信仰するのも理解できるほど美しい池で、とっても癒されますよ。

また、河口湖や山中湖は湖越しに富士山を見ることができ、周辺には飲食店やおしゃれなショップなどもあります。
中でも個人的におすすめなのが河口湖でのサイクリングで、澄み渡った空気と美しい景色にすごく癒されます。
アクセス
富士山五号目までのアクセスは下記の通りです。
公共交通機関 | 河口湖駅から登山バス (新宿駅から中央高速バスで直接富士五合目までアクセス可能) |
車 | 河口湖ICまたは富士吉田ICから山梨県側富士スバルラインを経て五合目駐車場へ |
河口湖までであれば、高速バスで乗り換えなしで行くことができますよ!
おすすめ度★★☆:富岡製糸場と絹産業遺産群

概要
「富岡製糸場と絹産業遺産群」は明治時代の技術革新と近代化の歴史を伝える遺産で、群馬県内の4つの資産から構成されています。
最も有名なのが富岡製糸場で、日本初の官営器械製糸場であり、西欧の技術を取り入れつつも日本古来の伝統技術や建築様式も活かされています。

広い土地と豊かな水があり、養蚕が盛んであった群馬県富岡市は製糸場を造るのにぴったりの土地でした。

また、同じ頃富岡周辺の地域では養蚕技術の研究が進められていました。
中でも養蚕農家建築の原点とされる「田島弥平旧宅」、高山長五郎によって確立された養蚕法である清温育の研究と指導が行われた「高山社跡」、天然の風穴を利用して蚕種を貯蔵した「荒船風穴」は世界遺産の構成資産となっています。
見どころ
日本の伝統的な木造の骨組みに、ヨーロッパ由来のレンガを組み合わせた木骨レンガ造の建物は必見です。
内部は少しでも多くの繰糸器を置けるよう、三角形の屋根組みを持つ「トラス構造」となっています。
士族の子女をはじめとする全国から集まった工女たちが技術を身につけ、世界中から高い評価を得るほど高品質な生糸を生産していた歴史なども学ぶことができます。
また、高崎駅から公共交通機関のみで行ける観光地についてはこちらの記事でご紹介しています。
アクセス

富岡製糸場までは公共交通機関のみでも十分アクセス可能です。
最寄駅の上州富岡駅は、高崎駅から上信電鉄というローカル電車に乗って37分で行くことができます。
本数は少ないので、あらかじめ電車の時間を調べてから行くことをおすすめします!
公共交通機関 | 上州富岡駅から徒歩10分 |
車 | 富岡ICから3km(約10分) |
田島弥平旧宅や高山社跡、荒船風穴など他の構成資産も訪れる場合は、車が便利です。
おすすめ度★★☆:佐渡島の金山

概要
新潟県の島、佐渡は江戸時代の海禁体制(鎖国)の下で海外との技術交流が限られる中で、金の生産が栄えた場所です。

一時期は人口5万人もの国内最大の鉱山街が形成され、現在もその名残を見ることができます。
佐渡は幕府の財政を支えるとともに、佐渡で確立された独自の技術は各地の鉱山でも応用され、大きな影響を与えていました。
世界遺産としては相川鶴子金銀山、西三川砂金山が登録されています。
見どころ
海禁体制下の江戸時代という限られた情報の中で確立した高い技術の痕跡はぜひ見ておきたいところです。
全長1kmの南沢疎水道は排水のために掘られたものですが、6ヶ所から手作業で掘り進めたにも関わらずほとんど狂いが見られないなど、当時の世界最高技術を垣間見ることができます。
また、世界遺産以外では美しい海や山、おいしい海の幸など、観光も楽しむことができますよ!

時間に余裕がある方はたらい舟に挑戦してみるのもおすすめです。
アクセス
佐渡島はできれば宿泊で訪れたい場所ですが、日帰りで行けないこともないです。
日帰りの際は、カーフェリーより速いジェットフォイルという船を選ぶことをおすすめします。
公共交通機関 | 新潟駅から新潟港までバスで15分→船で1〜2時間半 |
車 | 新潟港からカーフェリーで2時間半 |
おすすめ度★☆☆:ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-

概要
国立西洋美術館は、世界遺産「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」の構成資産の1つです。
この世界遺産は、スイスの建築家ル・コルビュジエが手がけた、アルゼンチンやスイス、フランス、インドなど世界各国に存在する17にも及ぶ建築作品から成ります。
元々松方幸次郎が収集し、フランスに押収されていた多くの西洋美術品から成る「松方コレクション」を展示するために建設されたのが国立西洋美術館です。
フランスからの返還条件として、専用の美術館の建設というのがあったため、日本政府が当時を代表する建築家ル・コルビュジエに依頼して建設しました。
見どころ

やはり近代建築の3大巨匠にも数えられるル・コルビュジエが打ち出した新たな概念が採用された建築手法は必見です。
中でもル・コルビュジエが提唱した「近代建築の5原則」のうちのピロティ(建物の1階部分が柱で支えられ、空中に浮いているような造形を作り出す手法)や、「無限成長美術館」として巻貝が中心から外側に向かっていくように、展示物が増えても外側にスペースを追加できるような構造が有名です。
また、ル・コルビュジエ独自の寸法である「モデュロール」によって天井の高さや外壁のタイルのサイズ、柱の間隔などが計算されています。
これにより美しさと快適性が共存する空間になっているので、ぜひ巨匠の技術を感じてみてくださいね!
アクセス
近隣に駐車場がほとんどないため、電車で訪れましょう。
各線の上野駅からのアクセスが便利です。
公共交通機関 | ・JR上野駅、公園口から徒歩1分 ・京成上野駅から徒歩7分 ・日比谷線上野駅から徒歩8分 |
おすすめ度★☆☆:明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

概要
静岡県にある韮山反射炉は、世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」を構成する資産の1つです。
この世界遺産は、名前の通り明治時代に約50年という短い期間で日本が近代化を達成したことを証明するもので、官営八幡製鉄所や端島炭鉱(軍艦島)、松下村塾などが含まれます。
中でも韮山反射炉は海の国防の手段として、大砲を鋳造のために作られました。
構成資産は九州に集中しており、関東近郊で見られるのは韮山反射炉のみとなっています。
見どころ

韮山反射炉自体は正直一瞬で見終わってしまうのですが、敷地内に併設された「韮山反射炉ガイダンスセンター」では幕末から明治にかけての歴史が詳しく紹介されており、とても興味深いです。
また、近くには公園や川もあったり、静岡らしく茶畑もあったりしてのどかな場所なので、暖かい季節はピクニックやお散歩も気持ちが良いと思います。
車で行かれる方は伊豆長岡の日帰り温泉やいちご狩りに立ち寄ったり、少し足を伸ばして沼津の伊豆・三津シーパラダイスなどに行ってみるのもおすすめですよ!
アクセス
公共交通機関のみでも行けますが、最寄駅から徒歩30分とかなり歩くので、あまり歩きたくない方は車で行くのがおすすめです。
また、車だと近隣の日帰り温泉やグルメスポットなどにも立ち寄りやすいのでたっぷり楽しめますよ!
公共交通機関 | 伊豆長岡駅から徒歩30分 |
車 | 江間ICから6km(約15分) |
世界遺産で大人の修学旅行を楽しもう!
東京近郊からも意外と日帰りで行ける世界遺産はあります。
子どもの頃に行ってあまり良さがわからなかった世界遺産でも、大人になってから行くととても興味深く感じたり、美しさに気付いたりと新たな発見があって面白いですよ。
最後までお読みいただきありがとうございました!